
WEB 制作・集客
公開 読了まで 約8分

「うちのホームページの文章、AI に勝手に学習されてるの?止めたほうがいいの?」。社長にこう聞かれて、返事に困っていませんか。
答えの多くは、サイトに置いてある robots.txt(ロボッツ・テキスト)という小さなファイルで決まります。AI の会社の「読みに来るプログラム」(クローラーと呼ばれます)への、立て札のようなものです。この記事では、検索に出なくなる失敗をせずに、今の設定を確かめて方針を決めるところまでを、順番にまとめました。
まずは、自社の robots.txt を開いて見るところからで大丈夫です。
AI の会社のプログラムは、目的ごとに名前を分けています。名前が分かれているので、立て札も目的ごとに出せます。

| 会社 | 学習 | AI の検索・回答 | 人の依頼で開く |
|---|---|---|---|
| Google-Extended | Googlebot(検索と同じ) | Google-Agent など | |
| OpenAI(ChatGPT) | GPTBot | OAI-SearchBot | ChatGPT-User |
| Anthropic(Claude) | ClaudeBot | Claude-SearchBot | Claude-User |
Google-Extended とは、Google の AI の学習などに使わせるかを決めるための名前です。大事なのは Google の行です。Google 検索の AI による概要(AI Overviews)や AI モードは、ふつうの検索と同じ Googlebot で読まれます。Google-Extended を止めても、AI による概要から外れるわけではありません。
一方で、Google-Extended は Gemini アプリが答えるときの参照(グラウンディング)にもかかわります。Google は、Google-Extended をはっきり許可しているサイトは、Gemini アプリの回答に出てクリックされる対象になる、と書いています。止めると、そこで紹介される機会が減ることがあります。
OpenAI は、GPTBot と OAI-SearchBot の設定はそれぞれ独立していると説明しています。学習だけ断って、ChatGPT の検索には出す、という選び方ができます。なお ChatGPT-User は人の依頼で開くもので、robots.txt が当てはまらない場合がある、とされています。Google の、人の依頼で開くプログラムも、ふだんは robots.txt に従わないと説明されています。
パソコンのブラウザで、次のように入力するだけです。
https://自社のドメイン/robots.txt と入れる(例:https://example.jp/robots.txt)。Disallow: / なら、学習を断る設定がすでに入っています。
ホームページ作成サービス(Wix など)では、robots.txt を直接は書き換えられないことがあります。その場合は、管理画面の検索の設定や、サービスのヘルプを見てください。WordPress なら、SEO のプラグインが robots.txt を作っていることがあります。分からないときは、制作会社に「robots.txt の今の中身と、だれが管理しているか」を聞くのが早道です。
Search Console を使っているなら、robots.txt レポートも見てみましょう。Search Console は、Google が無料で出している、検索での状態を見る道具です。レポートは「設定」の中にあり、Google が robots.txt を読めているかを確かめられます。
社長と話すときは、次の3つから選んでもらうと決めやすくなります。

見つけてもらうことを優先するなら、これで十分です。AI の検索や回答で紹介される機会も残ります。
今の robots.txt の最後に、次の行を足します。検索用の Googlebot や OAI-SearchBot には触れません。
User-agent: Google-Extended
Disallow: /
User-agent: GPTBot
Disallow: /
User-agent: ClaudeBot
Disallow: /
ここに挙げたのは3社分の例です。ほかの会社の名前は、その会社の公式の説明で確かめてから足してください。
robots.txt は「お願い」なので、従わないプログラムもあります。Google も、robots.txt は Google にページを表示させないための仕組みではない、と説明しています。見られて困る資料は、ページから外すか、パスワードで守ってください。
2026年10月30日、Google は、複数の AI の会社に共通する「学習に使わないで」の札を robots.txt で出せるようにする計画を発表しました。国際的な標準を話し合う IETF での議論がもとです。他の AI の会社とともに、2027年の対応を目指すとしています。
Google のクローラーの説明には、user-agent: __usage_ai-training という書き方を 2027年の早い時期に扱う予定、と書かれています。Google は、この共通の札で学習を断っているサイトを、Google-Extended を止めたのと同じに扱う予定です。Google-Extended を別に書いていない場合の話です。
ただし、書き方はまだ草案の段階です。IETF の草案では、User-agent: * はこの札に当てはまらない、とされています。今すぐ書き足す必要はありません。正式に決まってから見直せば大丈夫です。
社長には、たとえばこう返せます。
返し方の例:「学習に使わせるかどうかは、会社ごとに断れます。断っても Google 検索には影響しないと Google は言っています。ただ、お願いの札なので、見られて困るものは載せないのがいちばんです。うちは A と B のどちらにしますか?」
決めたら、robots.txt の中身と決めた日を、社内のメモに残しておきましょう。2027年に共通の札が決まったとき、見直すきっかけになります。
robots.txt の確認や書き換えに迷ったら、MODS BASE にご相談ください。今の中身を一緒に見るところからお手伝いします。
MODS BASE
MODS BASEは、長野県上伊那郡辰野町を拠点に、WEB 制作、WEB 集客の運用代行、UI/UX デザイン・プロダクト開発、ブランディング・グラフィック、AI 導入支援を手がけるデザイン・開発スタジオです。全国のお客様にオンラインで対応しています。
( Related )