法人設立して1年も経ち、職場環境をもっと整える必要が出てきましてここ1年ほど、常に近隣の物件や土地情報をチェックしています。

モッズベイスのある長野県上伊那郡辰野町は、大和田畑に囲まれた自然豊かな地域です。
ビジネスモデル的にそこまで、クライアントを招き打ち合わせを頻繁に行うものではないので、一番の目的としては、自分たちの仕事へのモチベーションアップ。
次に、オフィスを構えることでの信頼性と認知。

田舎でオフィスを建てる上での検討パターン

オフィスを構える上で選択肢として上がってくるのは、下記のようなものかなと。

賃貸居抜き物件を探す改装する
購入土地から探す
・新築を建てる
・トレーラーハウスを購入・設置する
空き家を探す
・リノベーションする
・そのまま使う

賃貸で居抜き物件を探す

一番費用を抑えられそうな方法としては、これが考えられますが辰野町やその周辺地域には、この手の物件はなかなか出てきません。モッズベイスの事業はネット環境とPCとデスクさえあれば問題ないので、飲食や物販などの居抜き物件の必要はありませんが、そもそも店舗や事務所の物件自体がほぼないです。。。

賃貸で改装する

賃貸物件を改装するのが現実的かなと思いますが、一方でこの地域でオフィスを構えたら事業規模や内容が変わったなどでもない限り、そうそう移転はないと思っています。

それを考慮すると賃貸に改装費を膨大にかけるのは正直勿体ないと思ってしまいます。これが都会であればこの方法が最も良い方法だとは考えますけど。

土地を購入し、新築を建てる

自分の理想としたオフィスを構えることができる方法はこれが一番でしょう。それは百も承知です。
ただやっぱり一番費用がかかります。辰野町は地代が安く土地も都会に比べて多く存在しますので、根気よく探せば、自然豊かな場所にオフィスを構えたい人であれば理想の土地は見つかるかもしれません。

ただし、建物は物価上昇や建材の高騰なども相まってなかなかの費用感になります。
そして自然豊かで絶景であればあるほど、インフラが整っていないのも間違いありません。上下水道、電気、ネット回線などを整えるのもまた予算が膨らむでしょう。

事業がかなりうまくいっていて、キャッシュがある、もしくは返す目処がたっているのであれば、この選択肢を選びたいところです。

土地を購入し、トレーラーハウスを設置する

土地は譲れない、でも予算がそこまで用意できない、建物を妥協してもよいと考えるのならこの方法はベストでしょう。

トレーラーハウスをオフィスにするメリットとしては代表的なものに下記のようなものがあります。

  • 購入費用が安い
  • 納税金額が安い
  • 減価償却期間が短い
  • 購入手続きが容易
  • 市街化調整区域にも設置できる
  • 補助金・助成金を活用できるケースがある
  • 移動することができる
  • 売りやすい

トレーラーハウスは、一昔前よりもデザインも増え、オーダーメイドできる会社も増えてきました。

ただ、やはりこればこるほどに予算は増えるのは当然。スペースや形に縛りがあるのでそこは考慮しないといけないですし、どこまでお金をかけるべきかは充分に検討しなければいけません。

輸送費などもかかりますが、トレーラーハウスのみで中古なども踏まえると約500万〜、これば1,000万を余裕で超えるものも。

空き家をリノベーションする

そして空き家。田舎はやっぱりどこもかしこも空き家だらけ。
ただし、売りに出てたりする物件はそうはいってもなかなかないし、状態がいいものばかりではないから慎重に決断するしないといけないですね。

市町村や国での補助金も使えるので、いい物件に出会えればこれが一番現実的かなと思います。

空き家や土地の物件探し

改修費補助

補助対象工事①シェアハウス化
②バリアフリー化
③防火・消火対策
④子育て世帯対応
⑤耐震化
⑥「新たな日常」対応(宅配ボックス・インターホン)等の工事
補助率国1/3、地方1/3
補助限度額100万円/戸(国・地方計)等

キャビンという選択

ちなみに弊社で検討の一つとしてトレーラーハウスと少し異なりますが、キャビンというものがあります。低価格のトレーラーハウスよりやや高額にある場合もありますが、カスタマイズ性がトレーラーハウスよりも優れているのがいい点。

最近グランピング施設などでよく見るデザインですが、新築のオフィスを建てるのは気が引けるけど、トレーラーハウスもちょっと躊躇する人にはおすすめ。

価格のシミュレーションが可能で、実際に私もやってみました。
ちょっと欲張って、MAXの5連結でトイレ・キッチン・シャワー・浴槽・玄関すべて必要にしてみたところ、1,560万円(税込)。

うーん、意外としますね。ここに上下水道の引き込みやら土地代やら諸費用というやつがついてきたら、ちょっとした家なら建てれます。やっぱり欲張ると予算は膨れます。

まとめ

田舎でオフィスを構えるということは自社にとって何をもたらすためなのか、そのためにどういったことを一番に重要視するのかを見極めるのが大切です。

そもそもその事業にとって本当にオフィスそのものがいるのか、リモートワークが主ならやっぱりいらないという選択肢もあります。

確かにオフィスを構えることで、今までになかった出会いが生まれることもありますし、その分チャンスも増えるでしょう。でもただカッコつけたいから、家で仕事をしたくないから、というような理由でなら多額な借入をしてまでオフィスを持つべきなのかは疑問にも感じます。

しっかりとした事業計画をもって、慎重な判断を心がけましょう!