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AI 活用

Gemini で口コミ返信の下書きを作る。Google ビジネス プロフィールをつなぐ前の条件と、口コミのルール

公開 読了まで 約8分

( この記事の要点 )

  1. Gemini のウェブアプリにビジネス プロフィールをつなぐと、口コミへの返信の下書き、投稿、営業時間の更新などを頼める
  2. 使えるのは、個人の Google アカウントでオーナー確認済みのプロフィールを1つだけ管理する18歳以上の人などで、条件がある
  3. 割引と引き換えの口コミ依頼や、スタッフに一定数の口コミを集めさせることは、Google のポリシーで禁止されている

「口コミに返信しなきゃ」と思いながら、営業が終わると手が止まる。気づけば、返事をしていない口コミがたまっている。そんな店長さんは少なくないと思います。

Google の AI「Gemini(ジェミニ)」に、Google ビジネス プロフィール(Google マップに出るお店の情報)をつなぐと、口コミへの返信の下書きを作ってもらえます。営業時間の変更や、お知らせの投稿も頼めます。Google が2026年6月10日に発表し、段階的に提供している機能です。

ただし、使える人には条件があります。また、AI の案をそのまま使うと、Google の口コミのルールにふれることもあります。この記事では、つなぐ前に確かめることと、返信を人が読んでから出す手順をまとめます。

Gemini に頼めること

Google のヘルプ「Google ビジネス プロフィールを Gemini ウェブアプリで管理する」によると、おもに次のことを頼めます。

頼めること頼み方の例
口コミを読む・まとめる「最近の口コミで多い意見をまとめて」
口コミへの返信の下書き(作成・削除)「昨日の口コミに返信の下書きを作って」
投稿(最新情報・特典・イベント)の作成、予約、公開、削除「年末年始の営業のお知らせを作って」
プロフィールの更新(営業時間、メニュー、連絡先など)「12月31日は17時に閉店にして」
数字の確認(パフォーマンスの指標や検索キーワード)「先月、どんな言葉で検索されてた?」

口コミへの返信について、ヘルプには「返信の下書きを作成したり削除したりできます」と書かれています。この記事では、下書きを人が読み、直してから出す使い方をおすすめします。

まず確かめる。自分の店で使えるか

ヘルプに書かれている条件は次のとおりです。ひとつでも当てはまらないと使えません。

  • お店のプロフィールにつながっている個人の Google アカウントでログインしている。仕事用・学校用のアカウントでは、今は使えません。
  • オーナー確認済みのプロフィールを1つだけ持っている、または管理している。複数のプロフィールを管理している人は使えません。
  • 18歳以上である。
  • Gemini の「アクティビティの保存」がオンになっている。
  • ブラウザで開く Gemini のウェブアプリ(gemini.google.com)を使う。
  • 言語は日本語を含む12の言語。地域は、Gemini ウェブアプリが使えるすべての地域(欧州経済領域と英国を除く)。

また、ヘルプには「段階的にリリースされるため、すぐには利用できない場合があります」とあります。条件を満たしていても、まだ出てこないことがあります。

よくあるつまずきは2つです。お店のプロフィールを会社の Google Workspace のアカウントで管理している場合と、オーナー確認済みの2店舗のプロフィールを同じアカウントで管理している場合。どちらも、今の条件では使えません。

Gemini をビジネス プロフィールにつなげるかの確認リスト。見出し「ひとつでも外れると使えない」。項目は「個人の Google アカウント(仕事用・学校用は、今は使えない)」「オーナー確認済みのプロフィールが1つだけ(複数を管理していると使えない)」「18歳以上」「『アクティビティの保存』がオン」「ウェブアプリで使う gemini.google.com」の5つ。注記「このほか言語・地域の条件あり。段階的に提供中で、すぐには使えないことも」。
使えるかの確認。条件は Google のヘルプによります。説明用の図です。

つなぐ前に決めておく、打ち込まないこと

条件にある「アクティビティの保存」は、Gemini との会話を Google アカウントに残す設定です。Gemini アプリのプライバシー ハブには、サービスの改良のため、人間のレビュアーがチャットの一部をレビューすると書かれています。レビューされたチャットは、最大3年間保持されます。

つまり、Gemini に打ち込んだことは、人が読むかもしれない前提で使います。次のことは打ち込まないと、お店で決めておきましょう。

  • お客様の名前、電話番号、予約や施術の詳しい内容など、口コミに書かれていない情報
  • スタッフの事情や、ほかのお客様とのやりとり

Gemini とつながっているアプリは、Gemini の「アプリ連携」の設定で確かめたり、管理したりできます(ヘルプ「Gemini でアプリ連携を利用、管理する」)。

口コミのルールで禁止されていること

AI に「口コミを増やす方法を考えて」と頼むと、割引と引き換えにするような案が出ることがあります。Google のポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」では、次のことが禁止されています。

禁止されていることありがちな例
口コミの投稿や、否定的な口コミの修正・削除と引き換えに、インセンティブ(お金、割引、無料の商品やサービスなど)を出す「口コミを書いてくれたらドリンク1杯無料」
否定的な口コミの投稿を妨げる、肯定的な口コミだけを選んで頼む「満足した方だけ口コミをお願いします」
お店がスタッフに、一定数の口コミを集めるよう求める「1人あたり月10件」のノルマ
お店がスタッフに、スタッフを特定する内容など、決まった内容の入った口コミを集めるよう求める「担当した〇〇の名前を書いてください」とお願いさせる
利益相反(お店と利害のある立場)にもとづく投稿(今や以前の雇用関係、家族関係など)スタッフや家族が自分の店に口コミを書く

美容室で「担当の名前を書いてもらえると励みになる」と思うのは自然な気持ちです。けれど、お店がスタッフにそう頼ませるのは、このルールに当たります。

一方で、見返りを出さず、内容に口をはさまずに、実際に来てくれた人に投稿をお願いするのは認められています。

返信は「下書き → 人が読む → 出す」の順で

返信の流れを4段で示した図。1「Gemini で下書き(言葉づかいと、入れないことを伝える)」、2「人が読む」(確かめる点は「事実」「個人の情報」「同じ文」)、3「直して出す」、4「Google の審査(通常10分以内、最長30日ほど)」。2の「人が読む」が強調されている。
返信は「下書き → 人が読む → 出す」の順で。審査の時間は Google のヘルプによります。説明用の図です。
  1. Gemini に下書きを頼む。お店の言葉づかい(「です・ます」、一人称は「私たち」など)と、入れてほしくないこと(お客様の名前など)を一緒に伝えます。
  2. 人が読む。見るのは3つです。事実と合っているか(メニュー・営業時間・したこと)。個人が分かることを書いていないか。どの口コミにも同じ文になっていないか。
  3. 直してから出す。出した返信は、Google の審査を通ってから表示されます。ヘルプによると「通常、返信の審査の所要時間は 10 分以内ですが、最長で 30 日ほどかかる場合もあります」。承認されなかったときは、編集を求められます。

頼み方と下書きの例(星2の口コミ)

頼み方:「昨日いただいた星2の口コミに、返信の下書きを作ってください。お待たせしたことへのおわびと、混む時間の受付を見直したことを入れてください。お客様の名前は入れず、150字くらいで。」

下書きの例:「ご来店ありがとうございました。お席のご案内までお待たせしてしまい、申し訳ありません。いただいたご意見をもとに、混み合う時間の受付の仕方を見直しました。またお越しいただけたときは、気持ちよく過ごしていただけるよう努めます。」

「見直しました」のような、お店がしたことは、本当にしたことだけを書きます。AI はそれらしい対応を書き足すことがあるので、ここは必ず人が確かめます。

よくある失敗と直し方

よくある失敗直し方
どの口コミにも同じ返信になる口コミの中の言葉を1つ拾って入れる(「カットの仕上がり」など)
下書きに「次回10%オフ」などの約束が入る消す。口コミと引き換えの見返りに見えることがある
低い評価に、言い訳を長く書くおわび・事実・したことを短く書く
お客様の名前や来店日を書く消す。本人やほかの人に、だれのことか分かってしまう

口コミの正しい頼み方:リンクと QR コード

口コミを増やしたいときは、Google が用意しているリンクか QR コードを使います。ヘルプ「リンクまたは QR コードを作成してクチコミをリクエストする」の手順は次のとおりです。

  1. ビジネス プロフィールを開く
  2. [クチコミを読む]から[クチコミを増やす]を選ぶ
  3. リンクか QR コードを共有する。QR コードは右クリックで画像として保存できる

QR コードは今、パソコンのブラウザでのみ作れます(スマートフォンでは作れません)。ヘルプでは、領収書や感謝のメールに入れる、店内に掲示する、といった使い方が紹介されています。

大切なのは、来てくれた人みんなに同じように頼むことです。「満足した方だけ」と絞ったり、割引をつけたりはしません。

口コミの頼み方の NG と OK を店頭のポップで比べた作例。NG は「口コミを書いてくれたら ドリンク1杯無料!」に印とラベル「見返り」、「ご満足いただけた方だけ、口コミをお願いします」に印とラベル「満足した人だけに頼む」。OK は「ご来店ありがとうございました。よろしければ感想をお聞かせください」に印とラベル「見返りなし 全員に同じ」、その下に「QR コード」と書かれた模様とラベル「QR コードの位置」。模様は読み取れないダミー。
口コミの頼み方の NG と OK。説明用の作例です。

まずこれだけ

  1. 条件を確かめる(個人のアカウント、プロフィールが1つ、18歳以上、アクティビティの保存)
  2. Gemini に打ち込まないことを決める(口コミに書かれていないお客様の情報など)
  3. 返事をしていない口コミから、1件ずつ「下書き → 人が読む → 出す」
  4. 口コミの頼み方を見直す(見返り・選んで頼む・スタッフへのノルマをやめ、リンクと QR コードに)

条件に合わずに Gemini が使えない場合も、3の「人が読んで出す」と4の頼み方の見直しは、今日からできます。

ビジネス プロフィールの整え方や、口コミが集まる仕組みづくりで迷ったら、MODS BASE にご相談ください。

( Written by )

MODS BASE

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