
AI 活用
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見積もりの説明文、チラシの文案、お客様へのメールの下書き。無料のChatGPT や Gemini に頼むと、数分で形になります。便利なので、事務の方も使い始めた、という会社は多いと思います。
一方で、2026年の秋には、ChatGPT や Gemini の無料版で使えるモデル(AIの頭脳にあたる部分)や上限の見直しが続きました。「無料版のままで大丈夫?」「お客様の名前を入れてもいい?」と迷った方もいるはずです。
先に結論です。無料版でも、入力した内容の扱いの設定を確かめ、入れない情報を決めておけば、文案づくりには十分使えます。お客様の個人情報を扱いたくなったら、そこが法人向けに切り替える目安です。この記事では、確かめる順番と決め方を、工務店の例でまとめます。
2026年11月時点で、主な見直しは次の2つです。どちらも変わりやすい内容なので、使う前に公式のページを見てください。
仕事への影響は、ひとことで言うと「答えの質が、その都度少し変わりうる」ことです。同じ頼み方でも、前と違う答えが返ることがあります。数字や決まりごとは、毎回自分で確かめる前提で使いましょう。
いちばん大事なのは、モデルの違いより「入れた文章がどう使われるか」です。無料版や個人向けのプランでは、入力した内容がAIの改善(学習)に使われることがあります。設定で止められますが、止めても一定期間は保存されます。
| ChatGPT(無料版・個人向け) | Gemini(個人のGoogleアカウント) | 法人向け(ChatGPT Business/Google Workspace の Gemini) | |
|---|---|---|---|
| 学習に使われるか | 使われることがある。設定で止められる | 使われることがある。「アクティビティの保存」をオフにすると、以降は使われない(フィードバックを送った場合を除く) | ChatGPT Business は標準では使われない。Workspace は事前の許可や指示なしには使われない |
| 止めても残る期間 | 学習の設定を止めても、チャットの履歴は自分で消すまで残る。一時チャットは30日以内に削除 | オフのときのチャットも72時間は保持。レビューされたチャットは最長3年 | 管理者の設定による(各社のヘルプで確認) |
表の内容は2026年11月時点の各社のヘルプ・料金のページによります。Geminiのヘルプ「Gemini アプリのプライバシー ハブ」には、集めたデータの一部を人間のレビュアーが読むことがある、と書かれています。なお、Google Workspace の Gemini では、人間のレビュアーが確認することはないとされています(Google Workspace の生成 AI に関するプライバシー ハブ)。プライバシー ハブには、次の一文もあります。
レビュアーに見られたくない機密情報や、Google のサービス(機械学習技術など)の改良のために使用されたくない機密情報は入力しないでください。
出典:Gemini アプリのプライバシー ハブ - Gemini アプリ ヘルプ
つまり、設定をオフにしても「何を入れても安心」にはなりません。設定と、入れない情報のルールの両方が要ります。
使っている人それぞれが、自分のアカウントで確かめます。
画面の名前は変わることがあります。見つからないときは、各社のヘルプで設定の名前を検索してください。終わったら、だれがいつ確かめたかを、社内の1枚のメモに残しておくと安心です。

工務店なら、施主様の名前・住所・電話番号、図面、見積もりの金額は、どれも外に出したくない情報です。個人情報保護委員会は、2023年6月に出した注意喚起で、事業者向けに次のように呼びかけています。
…個人情報を含むプロンプトを入力する場合には、特定された当該個人情報の利用目的を達成するために必要な範囲内であることを十分に確認すること。
出典:生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について(個人情報保護委員会、2023年6月2日)
さらに、本人の同意なく個人データを入れる場合は、それが機械学習に使われないことなどを十分に確かめるよう求めています。無料版で施主様の情報を入れるのは、避けるのが安全です。
| 区分 | 例 | どうするか |
|---|---|---|
| 入れない | 施主様の名前・住所・電話番号、図面や写真、見積書そのもの、社員の個人情報、パスワード | 無料版には入れない |
| ぼかして入れる | 工事の内容、困りごと、メールの言い回し | 「60代のご夫婦」「浴室の入れ替え」のように、だれか分からない形にする |
| 入れてよい | すでに公開しているチラシやホームページの文、一般的な説明 | そのまま使ってよい |
よくある失敗は、届いたメールを丸ごと貼り付けて「返信を書いて」と頼むことです。署名や住所まで入ってしまいます。要点だけを自分の言葉で書いてから頼みましょう。

個人のアカウントやスマホのまま使うと、次のことが起きがちです。
無料版のあいだは、「仕事で使うアカウントを決める」「設定を確かめた日を記録する」「入れない情報の表を共有する」の3つだけでも決めておきましょう。
個人向けの有料版(ChatGPT Plus、Google AI Plus など)は、使える量やモデルが増えるのが主な違いです。ChatGPTの料金のページでは、個人向けの有料版も無料版と同じく、学習への利用は「設定で止められる」扱いです。入力した内容の扱いを会社として管理したいなら、法人向け(ChatGPT Business、Google Workspace の Gemini など)が候補です。OpenAIは、法人向けのデータは標準ではモデルの学習に使わないと案内しています。
次のどれかに当てはまったら、切り替えを考える時期です。
上限で止まることだけが困りごとなら、個人向けの有料版で足りることもあります。
料金やプランの名前はよく変わります。申し込む前に、各社の料金のページで確かめてください。

AIが作った文の扱いについて、OpenAIの利用規約は、規約を守ることを条件に、出力の権利を利用者に譲ると書いています。Googleの利用規約も、一部のサービスで利用者が生成したオリジナルのコンテンツについて、所有権を主張しないとしています。ただし、どちらも中身が正しいことまでは保証していません。
チラシや見積もりの説明に使う前に、次の3つは人が確かめます。
社内のAIの使い方や、ホームページの文づくりへの取り入れ方で迷ったら、お気軽にご相談ください。
MODS BASE
MODS BASEは、長野県上伊那郡辰野町を拠点に、WEB 制作、WEB 集客の運用代行、UI/UX デザイン・プロダクト開発、ブランディング・グラフィック、AI 導入支援を手がけるデザイン・開発スタジオです。全国のお客様にオンラインで対応しています。
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